均等割り、貢献度割り、作詞作曲の印税。駐車場での言い争いにならずにお金を分けるにはどうすればいいのか。正直なところを書きます。
バンドは、初めて本物のお金が入った封筒を受け取るまではだいたいうまくいきます。
満員のライブで手にした三百ドル。ようやく三桁を超えた印税明細。そして突然、毎回みんなを車で会場まで運んでいるドラマーと、曲を全部書いたギタリストが、同じ札束を前にして、それが誰のものかについてまったく違うことを考え始めます。
では、これから二年もつようにお金を分けるにはどうすればいいのか。正直な答えは退屈です。だからこそ、ほとんど誰もやりません。お金が生まれる前に決めて、それを書き残すことです。
山はひとつではなく、ふたつある
新しいバンドのほとんどがここを間違えます。そして、これが何よりも多くの言い争いを生みます。
ひとつめの山はバンドの収入です。ライブのギャラ、グッズ、音源のストリーミング収益、映像への楽曲提供、投げ銭。このお金はバンド全体のものです。
ふたつめの山は作詞作曲の収入です。出版印税と演奏印税は、その曲を演奏した人ではなく、書いた人に支払われます。ベーシストが一行も書いていないなら、全員で別の取り決めをしない限り、この山からは何も受け取りません。この仕組みをまだ見たことがないなら、音楽の印税の仕組みをまとめた記事が手短な入り口です。
頭の中でふたつの山を混ぜてしまうと、ひとりだけが静かに他の三倍を稼いでいて、揉めるまで誰もその理由をわかっていない、という状態になります。
バンド単位でのお金の分け方
多くのグループは次の三つのどれかを選びます。
- •均等割り。 全員が同じ取り分。それだけです。単純で早く、友情も守られます。同時に、四倍働いている人が、ギターと二日酔いだけ持って現れる人を支えることにもなります。
- •貢献度割り。 誰が何をしているかで重みをつけます。曲を書く、ブッキングする、運転する、SNSを回す、機材代を立て替える。紙の上では公平ですが、合意するのははるかに難しく、誰も楽しくない再交渉を呼び込みます。
- •併用型。 基本の収入は均等に分け、特定の役割には先に固定額を渡します。すべてのライブをブッキングする人が、残りを分ける前にギャラから決まった分を受け取る形です。実際に動いているバンドの多くはここに落ち着きます。給与制度を作らずに労力に報いられるからです。
正解はありません。あるのは、全員が声に出して本当に同意し、あとで誰も不満をためていない取り決めだけです。
経費が先に出る。そして誰かが記録しなければならない
車の燃料代。リハーサルスタジオ。新しいヘッドと弦、グッズの印刷代、マスタリングの請求。それが個人の財布から出たまま戻ってこないなら、それは均等割りではなく、ひとりがバンドを資金援助しているだけです。
共有の口座か共有の表を、ひとつだけ持ちましょう。担当はひとり。領収書も含めて全部そこに入れます。週に十分で、四人ぶんのばらばらな記憶ではなく、記録が残ります。
そして余ったお金をどうするかも早めに決めます。次の作品のためにバンドの貯えに残すのか、ライブごとに分配するのか。どちらでも構いません。決まっていない状態だけがまずいのです。
バンドを終わらせるのは作詞作曲の取り分
誰もしたがらない会話がこれです。ボーカルがコード進行とメロディーを持ってきて、そこからバンドが四時間かけて本当の曲に仕上げる。これはボーカルの百パーセントなのか、それとも四等分なのか。
どちらの言い分にも理があります。有名なグループの多くは、この争いが絶対に起きないように、方針として作詞作曲を均等に分けています。一方で、書いた人をきちんとクレジットして、アルバム全体でお金のバランスを取るグループも多くあります。やってはいけないのは、その曲がお金を生むまで決めずに置いておくことです。その頃には、全員が自分の貢献を実際より少し大きく覚えているからです。
曲ごとにではなく、すべての曲に適用するルールを決めましょう。取り分は、記憶が新しいうちに、曲を仕上げたその日に書き残します。曲名と日付と割合を書いた共有メモがあれば十分に通用します。
まだ仲がいいうちに紙に残す
バンドの取り決めは、始めるのに弁護士は要りません。分配、経費、作詞作曲、誰かが抜けたときのバンド名の扱い、音源の権利。この一枚があるだけで、同じレベルのバンドの大半より先を行けます。
いま気まずい二十分を過ごすほうが、あとで弁護士に払うより安く済みます。それに、なかなかいい試金石でもあります。この会話を落ち着いてできないバンドなら、それは早いうちに知っておく価値のあることを教えてくれます。
Road to Headlinerでお金と士気を目に見えるようにしたのは、これも理由のひとつです。メンバーは仕事量と報酬について自分なりの考えを持っていて、バランスが崩れると結束が動きます。本物のリハーサルスタジオとまったく同じです。その仕組みはバンド運営ガイドで説明していますし、そもそも収入がどこから来るのかという全体像を知りたいなら、まずバンドはどうやって稼ぐのかから読んでみてください。
お金をうまく分けることが、バンド生活の楽しい部分になることは決してありません。それは、三年後もバンドが残っていて、楽しい部分を味わえるかどうかを決める部分です。
気まずい駐車場の会話なしで、バンドを動かしてみませんか。 Road to Headlinerは無料で、ブラウザで動きます。バンドとメンバー編成、そして初ライブの予約まで、五分ほどで整います。バンドを始めるから、どこまで行けるか試してください。


